バイエルン・ミュンヘンは6日午後3時41分、ユップ・ハインケス監督の復帰を正式発表した。

 7日の独紙ビルトによると、8日に記者会見が開かれ、午後3時半から初練習を行う。ハインケスは「他のクラブだったら復帰はしなかっただろう。だが、Bミュンヘンは私にとって心のクラブだ」とコメントした。

 ハインケス復帰のためにBミュンヘンはお金も投資した。ハインケスがアシスタントコーチとしてペーター・ヘアマンを熱望。ヘアマンが現在コーチを務めているデュッセルドルフのフリドヘルム・フンケル監督に電話をかけた。フンケルは「最終的には人間的なものが重要だった。私とペーターとユップはもう何十年の付き合いだ。だからペーターの望みを聞き入れた」と話す。

 フンケル監督の了解を受けてBミュンヘンはデュッセルドルフと交渉。175万ユーロ(約2億2800万円)、プラス成績に応じて25万ユーロ(約3250万円)のボーナス込みでの移籍が決まった。アシスタントコーチの移籍金としては歴代最高額。ヘアマンは「フリドヘルムとデュッセルドルフにお願いした。ユップは私にとって特別な存在なんだ。ここを去る決断をするのは難しかった。デュッセルドルフは今首位でいい道を歩んでいる。涙が流れることだろう」と話していた。

 ハインケスはさらに、育成部長となっていたヘアマン・ゲルランドもアシスタントコーチに復帰させた。13年に3冠を達成した時のスタッフ勢ぞろいでこからの巻き返しに動きだす。