ケルンが主審に激怒したと、14日の独紙ビルトが伝えた。ブンデスリーガで13日にシュツットガルトとケルンが対戦、その様子を以下のように報じた。

 サッカー界に昔からある格言はまたしても本当だった。下位に沈んでいるチームには不運が付きまとう。

 ケルンは昨日のシュツットガルト戦を終了間際の失点で1-2と敗戦。ロスタイム4分、途中出場のアコロが左サイドからドリブル突破し、左足でシュート。強いシュートではなかったが、カバーに入ったハンドベルカーの足に当たって方向が変わると、そのままゴールに転がり込んだ。

 後半43分、主審のコルトゥスは1度はケルンにPKの判定を下したが、ビデオ判定を経て、これを取り消していた。ケルンのスポーツディレクターであるシュマッケ氏は激怒。「ボディコンタクトはあった。そして主審は決断を下した。明らかなミスジャッジではない。なぜケルンのビデオ判定団は割り込んできたんだ。誰かいつか説明してくれなければならない。これからの3日間、あらゆるエキスパートの説明を受ける」とコメントした。

 ケルンはここまで8試合で勝ち点1、3ゴール。下位脱出のきっかけを作れないでいる。後半から出場のクラウディオ・ピサーロも危険な香りをもたらすことはできなかった。

 立ち上がりのケルンは強かった。しかし17分、大迫勇也が相手GKのファインセーブにあい、25分、フリーだったツォラーのシュートは枠をとらえられない。シュツットガルトは32分に最初のチャンスを作ると、リズムをつかみだす。

 同点で迎えた終盤、最終的にはシュツットガルトに幸運なエンディングが待っていた。

 シュツットガルトDFホルガー・バードシュトゥーバーは「オープンなゲームだった。今日僕らには幸運があった。ビデオ判定は強烈だ。勝者と敗者を分ける決断だから。ケルン側には本当に気の毒に思うよ。今シーズン、かなりつらい目に合っている。最終的に勝ち点3をとって、こんな幕切れだ。こんなのサッカーだけだよ」と振り返っていた。