日本代表ハリルホジッチ監督を、結果で見返す。11月に日本代表から外れたドルトムントMF香川真司(28)が22日、ブンデスリーガの冬季休暇で羽田空港に帰国した。クラブではシュテーガー新監督の心をつかみ、就任後の全3試合にフル出場。公式戦4戦連続で得点にも絡み「この1年、非常に状態がいい。そこに結果がついてきただけ」と手応えを強調した。

 一方で代表の欧州遠征には選ばれなかった。あえて現地のブラジル、ベルギー戦に足を運び「課題は明確で、そこに向き合わない限り僕たちの厳しい立場は、さらに厳しくなる」と危機感を抱いた。その課題=攻守の質向上に向き合うクラブで充実し「さらに上を目指せる手応えがある」反骨の日々。ハリルホジッチ監督の要求をクリアできる自負が「日本代表は調子のいい選手が選ばれて戦うチーム」という言葉に表れた。

 指揮官も「来年2月に欧州組の試合を見る」と明言しており、約30人の報道陣から「視察に対して見せたい姿は?」と聞かれると「点、アシスト、チームが勝つこと。すべてにかかわる自信があるし、証明していけたら」と望むところだ。

 「もちろん選ばれる気持ち」と即答した来年3月の欧州遠征をへて、かねて集大成と位置付けるW杯へ。「ロシアで表現することを頭に入れながら、残り半年という時間に危機感を持ちながら」信じてきた取り組みを継続する。【木下淳】