サッカー日本代表でインテルミラノDF長友佑都(31)が11日、母校の明大で講演した。立ち見の学生が集まるほどの大盛況で、約920人の後輩の前で、長友がワールドカップ(W杯)ロシア大会へ向けた想いや、父親になる喜びを率直に口にした。

 W杯ロシア大会の組み合わせの印象は?

 長友 選ばれるか分からない、危機感もっています。より一層危機感持ってやります。選ばれたとして言うなら、W杯は日本からしたらすべての国が格上なんで、どこと当たっても厳しいと思います。だから、どこと対戦してもいいという覚悟があります。僕は2度W杯を経験させてもらいました。10年の南アフリカ大会はある程度の成績を残せましたが、14年のブラジル大会は惨敗してしまって。それだけに、初戦の重要性は感じてます。ロシア大会ではコロンビアと初戦に当たりますけど、ここで結果出さないと厳しくなりますね。ブラジル大会ではコートジボワールに惨敗して、雰囲気がネガティブになって…、初戦が大事なりますね。

 W杯での雰囲気は?

 長友 雰囲気は相当いいと思います。食事のテーブルは、本田圭佑がいて、香川がいて、槙野がいて。槙野がムードメーカーで面白くて。でも、みんな熱いんでね、ちょっと熱い情熱的な話になりやすい。討論になりますね。本田、香川もめちゃくちゃ熱いんでね。言い合いになるときもあります。でも、いい感じで戦友という感じ。

 チームがまとまるのは大変?

 長友 僕にまとめる力はないんでね。ただ、自分のやってきたもの。継続してきたものには自信がある。背中でね、若手に感じてもらえたらうれしい。言葉ではなく行動で示したいですね。僕もインテルで8年目になりますけど、それは僕の能力では奇跡的です。才能がまったくなくて、ただ、誰よりも練習してきた、努力してきた自負はあります。それが、監督やチームメート、会長などに伝わってるんじゃないかなと。僕の能力では…、僕の身長は170センチってなってますけど、実際にには、もう少し足りない部分あるんですけどね…。それで190センチと戦っている。大変ですけどね。

 ロシア大会への決意表明を?

 長友 まだ選ばれてないのに、決意表明って…。そんな発言がメディアに出ると、『長友調子に乗ってるな』って言われる。僕も信じてますけど。選ばれるとして、3回目のW杯になります。ブラジル大会の時に惨敗して…。4年間、W杯のためにエネルギーをそそいできての惨敗は、大きな傷が残って、それはW杯でしか返せない、傷はいやせない。そういう強い気持ちでやってきました。なので、応援よろしくお願いします。