MF乾貴士が所属するエイバルはホームでアトレチコ・マドリードに0-1で敗れた。

 前半27分にクリアボールを拾われ、カウンターからFWガメイロにGKとの1対1を決められ、これが決勝点となった。

 乾は11試合連続スタメンで4試合連続のフル出場。左サイドで簡単にボールを繋いでリズムを作るだけでなくチャンスとみれば積極的に中央へと攻め上がりを見せたが、右サイド中心の展開の中、11人の1人としての仕事はしっかりとしていたが際立つプレーはできなかった。後半はオレジャーナの加入によりチームが攻撃する時間が増え、サイドチェンジのパスを受けて縦へと勝負を仕掛けていった。後半39分に左サイドから切れ込む得意の形で強烈な右足ミドルシュートを放ったが、相手GKオブラクの好守に阻まれるなど不発に終わった。

 乾は「後半は特に押せていたし何度かチャンスもあったので決めたかったけど、アトレチコの守備陣は固かったし、集中して守っていた。前半のあの1失点が悔やまれる。前半は結構攻められている時間もあったので、決めきったチームが勝ったという感じです」と試合を振り返り、「勝負強さを見せられた。やっぱりすごいなと思った。こういうとこから学ぶことはすごくあるし、大事なのは次。ここで連敗しないことがチームにとって大事になってくる。終わったことなのでしっかり切り替えて次に向けてやりたい」と気合を入れた。

 エイバルは8勝3分け8敗の勝ち点27で7位。(山本孔一通信員)