今年1月に現役引退を発表した元ブラジル代表FWロナウジーニョ(38)が28日、都内で行われたサプリメント「金剛筋プロテイン」のイメージキャラクター就任記念イベントに出席した。

 引退表明後は初の来日となった。15年にブラジルリーグのフルミネンセを退団してからは無所属の状態が続いていたロナウジーニョ。現役を退くことを決めた理由については「38歳という年齢のこともあるし、すべてのことを成し遂げたという思いも強かった」と明かした。全盛期と言われるバルセロナ時代には2度のリーグ優勝と欧州チャンピオンズリーグ優勝に加え、05年には欧州最優秀選手賞「バロンドール」を受賞。W杯でも02年日韓大会で優勝するなど、言葉どおりサッカー選手としてすべてを手にしたといっていい実績を残した。

 今後の活動について、一部報道ではブラジル共和党に入党して選挙にも出馬する予定だとされていたが、「政党に入ることはない」と否定した。自身の名前がついたサッカーアカデミーに加え、所属するバンドで各地を回って活動する見通しも語り、「人々に喜んでもらいたい」と話した。

 6月のロシアW杯に向けては「有名な選手はたくさんいるし、各国に注目選手はいる」と開幕が楽しみな様子。「やはりメッシやネイマールは活躍してほしい」と話した。かつて自身がW杯制覇に導いた母国ブラジルを引っ張ることが期待されるネイマールはコンディション不良で直近のドイツ戦(1○0)を欠場したものの、ロナウジーニョは「特にネイマールは自分の中でも、もっともっと活躍してほしいという思いはある」と、後輩の活躍に期待を込めた。