世界のビッグクラブの練習に参加する。そんなサッカー少年、少女の夢のような話を現実にするセレクションが30日、都内であった。

 それは資産運用会社「アリアンツ・グローバル・インベスターズ」が主催する「アリアンツ・ジュニアサッカー・キャンプ ジャパンセレクション」。対象は14~16歳で、勝ち抜くと8月下旬に約1週間、ドイツの名門中の名門バイエルン・ミュンヘンの練習に参加できる。ドイツ代表GKマヌエル・ノイアー(32)らと一緒にプレーできるチャンスもある。

 バイエルン・ミュンヘンのスポンサーである同社の日本法人で代表取締役社長を務める小橋慶和氏(62)は「日本の先頭に立つような選手になってもらえたら。ビジネスの根幹にあるチームワーク、情熱、行動規範などはサッカーにも当てはまる」。サッカーはもちろん、その枠組みを越えた次世代の人材育成への思いを込める。審査員を務めた元日本代表DFで現在はアマチュアの関東1部リーグ東京ユナイテッドでプレーする岩政大樹(36)は「インターネットなどで知識を得ることはできる時代。触れ合い、感じて得ることが育成年代にとっては貴重になる」と話した。

 この日は男子51人、女子3人が参加。この日は、1対1のミニゲームの1次試験によって8人に絞り込まれ、英語を含む面接による2次試験も行われた。合格者2人は来月中旬に発表される。