21日に現役引退を発表した、元コートジボワール代表FWディディエ・ドログバ(40)が、イングランド・プレミアリーグのチェルシーとスポンサー契約を結ぶ横浜ゴムのグローバルアンバサダーとして来日し、26日、都内でイベントを開いた。

ドログバは、チェルシー時代のチームメートだった、J1サガン鳥栖の元スペイン代表FWフェルナンドトーレス(34)について聞かれると、トーレスが2-1で勝った24日の横浜F・マリノス戦で、チームを自動降格圏から救うゴールを決めたことを評価した。「素晴らしいチームメートだ。つい数日前、彼はサガン鳥栖の残留に向け、非常に大事な、値千金の決勝ゴールを決めたと知った。素晴らしいストライカーというのは、大事な試合で結果を出すものだ。彼もそういうストライカーだと思うし、非常に人としても素晴らしい」。

ドログバは2004年にフランス1部マルセイユからチェルシーに移籍し、プレミアリーグで254試合に出場し104ゴールと活躍し、クラブの伝説的な選手となった。一方、トーレスは11年1月に、同じプレミアリーグのリバプールからチェルシーに移籍したが、同2月6日に古巣との試合でデビューも不発が続き、同4月23日のウェストハム戦の後半39分にゴールするまで14試合もかかるなど結果を出せず、14年8月にはACミランに移籍した。ただ、ドログバとともに11-12シーズンの欧州チャンピオンズリーグで優勝した。

ドログバは「(トーレスが)もっと長くチェルシーにいてもらえたら、すごく良かったと思うが、サッカーはなかなかそうはいかない。ただ、彼と一緒にチャンピオンズリーグを優勝できたのは、私にとっても彼にとっても良かったし(トーレスが)ストライカーとして苦労していたシーズンだっただけに素晴らしかった」とトーレスとの日々を振り返った。【村上幸将】