マンチェスター・ユナイテッドは、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子から38億ポンド(約5560億円)でのクラブ買収計画を持ちかけられたと、17日付の英紙デーリーメール電子版が報じた。

8500億ポンド(約124兆円)の資産を有しているサウジアラビアの王族は来季が始まる前に、現オーナーのグレイザー氏がクラブを手放してくれることを望んでいるという。

2003年に7億9000万ポンド(約1150億円)でマンチェスターUを買収したグレイザー氏は、現段階ではクラブを売りに出すことを反対している。だが、今回の莫大(ばくだい)な金額を提示されれば、同氏は売却を検討する可能性が出てくると報じた。また、もし売却した場合、グレイザー氏は22億ポンド(約3220億円)の利益を手にすることになると伝えた。

サルマン皇太子はクラブを買収する条件を提示しているという。それは、来季の欧州CL出場権(リーグ戦4位以内または欧州CL優勝)を得ること。もし、来季の欧州CL出場権を逃した場合はクラブの価値が落ち、サルマン皇太子は買収交渉から手を引く可能性があると報じた。