ブレーメンの日本代表FW大迫勇也(28)が13日、ホームのフライブルク戦で、リーグ戦では4カ月、13試合ぶりに先発復帰した。昨年12月19日のホッフェンハイム戦以来で、63分間プレー。右臀部(でんぶ)痛で苦しんだ1月のアジア杯を終えてチームに合流後、背中の痛みを訴え離脱。途中出場した前節ボルシアMG戦で実戦復帰し、この日は、序盤から攻撃の起点になった。チームは2-1で勝利した。

久しぶりの先発で大迫らしさを見せた。前線で流動的に位置を取り、攻撃を活性化。守備を固めてきた相手に対して、時には中盤まで下がり、パスで敵を翻弄(ほんろう)した。前半18分、左サイドの折り返しを右足のアウトサイドで直接合わせるも、枠をとらえられず。同26分にはスルーパスを前線へ送り、好機を演出するなど奮闘した。

苦しい4カ月間だった。昨年12月22日に右臀部を負傷。1月のアジア杯も痛みと闘いながら、2月1日の決勝カタール戦まで走り抜いた。だが、チームに合流後、背中の痛みを訴えて離脱。けがの影響でクラブは、日本代表が参加する6月の南米選手権に出場させないと発表する事態もあった。だが、本人はリハビリに励み、前節のボルシアMG戦で途中出場。「状態はまだまだ100%ではないけど、要所要所でしっかりプレーしようと考えていた」と話した前節から状態を上げ、先発のピッチに戻ってきた。

今季4点目はかなわなかったが、得意のポストプレーを見せ、果敢にDFの裏を狙った。前半のシュート1本のみに終わっても、ゴールへの嗅覚はさすが。万全でなくても価値ある63分間だった。リーグ戦は残り5試合。日本の絶対的エースが、1年を最高の状態で締めくくる。