レアル・マドリードは29日、ドイツ・ミュンヘンで行われるアウディ杯の招集メンバーを発表し、日本代表MF久保建英(18)がメンバー入りを果たした。出発前の午前練習ではFWアザール、MFモドリッチらと汗を流した。30日にトットナムと対戦。翌31日にも試合が組まれている。

Bチーム「カスティージャ」で新シーズンをスタートする予定の久保が、トップチーム生き残りをかけたチャンスを得た。北米合宿では2試合で計73分に出場して印象的なプレーを披露した。だが、ジダン監督から「どうなるかは、マドリードに戻ってから」と去就については明言されず、Bチームに合流する可能性が出ていた。

アウディ杯では2日連続で試合が行われるため、久保にもプレー機会が訪れることは濃厚だ。26日のAマドリード戦後にジダン監督から「いつも通りのプレーを見せてくれた。チャレンジしていた」と一定の評価を得た。だが、目標である銀河系軍団の一員として8月17日のリーグ開幕戦(対セルタ)を迎えるには、まだ指揮官の信頼を得られていないのが現状の立ち位置だ。

現在、開幕まで予定されている練習試合は、8月7日にオーストリアでFW南野が所属するザルツブルクとの試合を含めて4試合のみ。出場する試合すべてがトップチームの生き残りを左右する試合となる。大逆転での開幕トップチーム入りを目指し、久保の飽くなき挑戦は続く。

なお、遠征メンバー24人は次の通り。移籍話が取り沙汰されるベイル、ハメス・ロドリゲスは外れた。

GK=ケイラー・ナバス、ルニン、アルトゥーベ

DF=カルバハル、セルヒオラモス、バラン、ナチョ、マルセロ、オドリオソラ、ハビ・エルナンデス、デラフエンテ、ミゲル・グティエレス

MF=クロース、モドリッチ、バルベルデ、イスコ、セオアネ

FW=マリアーノ、ベンゼマ、ルーカス・バスケス、ビニシウス、アザール、ロドリゴ、久保

(高橋智行通信員)