サッカーW杯ロシア大会で日本を16強に導き、今年7月にタイのA代表とU-22代表の兼任監督に電撃就任した西野朗氏(64)が5日、W杯カタール大会アジア2次予選の開幕ベトナム戦を迎える。

森保ジャパンに先駆けて自身初のW杯予選へ。このほど単独インタビューに応じ、マジョルカMF久保にも初めて言及した。【取材・構成=木下淳】

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西野監督は、Rマドリードからマジョルカに期限付き移籍したMF久保にも初めて言及した。W杯に、久保ら当時のU-19日本代表を練習パートナーとしてロシア・カザンに帯同。合宿地で生活をともにし「建英は本当に賢い。常に考えて、いつも高いスタンダードを見ていた」と評価した。

日本人の成功例が少ない鬼門の国。「中村俊輔(元エスパニョール)も言っていたけど、日本人に合いそうに見えて、実はスペインほど日本人に厳しいリーグはない。技術も体格も必要で、通用しそうで通用しない国」と指摘。「乾(エイバル)は技術もキャラもあるから成功した」と、W杯で抜てきして2得点の男は褒めたが「軒並み帰ってきている」と窮状を語った。

その中でも「建英は対応できる」と順応に太鼓判を押し「成功してほしい。その成功とはカスティージャ(Bチーム)やレンタル先じゃないよ。レアルで。トップで結果を出してこそ成功。安部裕葵(バルセロナB)もしかり」と近未来の主軸に高い理想を求めた。