昨季王者リバプール(イングランド)がアトレチコ・マドリード(スペイン)に延長戦の末に敗れ、16強で姿を消した。

日本代表FW南野拓実(25)は、アウェーゴールを許すなど2-2となった延長後半8分から出場。延長となって許される4人目の交代選手としてピッチに入った。9分間という短いプレー時間の中で「とりあえずゴールを取ることだけ」を意識したが、得点に絡むことはできず、カウンター攻撃から痛恨の失点も味わった。

シュート0ながらも、クロスボール2本を繰り出すなど守備的な相手のゴールをこじ開けようとした南野だが「手応え? 何もないですね。これをいい経験にというほど若くもないし、何かを残したかった」と厳しい表情を浮かべた。3季連続の決勝進出と2連覇を逃した。前所属先のザルツブルクでも経験している欧州CLの舞台だが、8強にも届かなかった敗退の重さも感じている。

「すごく残念ですね。優勝を目指していたチームでしたし、すごいクオリティーだと思うので。しかも、今日の試合も本当によく戦っていたと思うし。選手1人のミスじゃないですけど、チーム全体としてのミスが大きく試合を分けてしまうんだなということを、思い知らされたゲームでしたね」。

欧州CLの夜に熱気のレベルが1つあがることで有名な聖地アンフィールド。スタジアム全体の後押しを受け、一時は逆転勝利のチャンスが見えていただけに、チーム全体に敗退のショックも少なくない。しかしクロップ監督は「今シーズンに何も影響はありません。選手たちは素晴らしい試合を戦い、よくプレーし、素晴らしいゴールを決めました。しかし負けた。それで終わり。何も影響しない」と強調していた。