新型コロナウイルスの影響によりチーム練習が中断し、自宅待機中のマジョルカ所属の久保建英(18)。インスタグラムに寄せられたファンの質問を同僚のクチョ・エルナンデスが読み上げ、久保が答えている動画を、スペイン各紙が18日に伝えている。

期限付き移籍元のレアル・マドリードにいつ戻るかを質問された久保は驚いた表情を見せながら、「現時点で僕はここにいる。まずはマジョルカで残留を成し遂げること。それが最優先だ。僕はマジョルカに集中している」と返答した。

Rマドリードで誰がベストプレーヤーかを問われたことについては「Rマドリードに入団して彼らと一緒に練習した時、イスコに驚かされた。彼がすごいことは知っていたけど、一緒に練習してみて、彼が本当に素晴らしいことが分かったよ」と。

クリスティアーノ・ロナウドとメッシのどちらがベストプレーヤーかについては、驚きのリアクションを見せ言葉に詰まりながらも、「率直に言って、マンチェスター・ユナイテッドにいた時のクリスティアーノの方が好きだった。Rマドリードではよりストライカーになっていたからね」と明かし、「僕は彼のFKが好きだったんだ。一方、メッシについてはドリブルが好きだよ」と説明した。

久保とクチョ・エルナンデスのどちらが速いかについては「分からないけど、状況次第じゃないかな。短距離なら僕が勝てると思うけど、長距離なら君の方が速いだろうね。10メートルや15メートルなら僕の方が速いけど、30メートルなら君が勝つと思う」と久保が答えると、クチョ・エルナンデスも「長距離なら僕の方が速いと思うが、短距離やボールを持った時は君が勝つだろうね」と答えていた。

プレイステーションでどちらが優れているかについては「間違いなくクチョだよ。僕はプレイステーションを持っていないからね」と明かすと、クチョも「間違いなく僕だろうね」とお互いに笑った。

久保は2020年に入り、スタメン落ちを経験して苦しんでいたが、ここ最近は再び監督の信頼を取り戻し、リーグ戦中断前最後の試合となった1部リーグ第27節エイバル戦ではゴールも決め、チームをアウェー初勝利に導く大活躍を見せた。

久保の来シーズンのRマドリード復帰は現時点で不透明だが、若干18歳にもかかわらず、チームでの強い責任感を示していることが明確になっている。(高橋智行通信員)