新型コロナウイルスの影響により中断されているスペインリーグについて、同リーグのハビエル・テバス会長は、現行の今季最終日となる6月30日までにリーグ戦を終えられる自信を伺わせていた。しかし、今後の日程は決定しておらず、その期間を超えて行われる可能性もゼロとは言えない。

そのことを受け、マジョルカの地元紙ディアリオ・デ・マジョルカ電子版は19日、今季のリーグ戦が7月まで長引く場合、MF久保建英(18)を含む8人の契約が6月30日に切れるため、それ以降プレーできない可能性があると報じている。

今季、マジョルカに期限付き移籍で加入しているのは、久保(レアル・マドリード)、クチョ・エルナンデス(ワトフォード)、アグベニェヌ(スポルティング)、ファブリシオ(フラム)、ポソ(セビリア)の5人となっている。そして現時点で契約延長していないペドラサとシスコ・カンポス、入団したばかりのキ・ソンヨンの契約期間は全て今年6月30日までになっている。

同紙は、リーグ戦中断前までレギュラーだった3人について次のように言及している。「特に久保とクチョ・エルナンデスの退団は、非常に大きなものになるだろう。なぜなら2人はモレノ監督のスタメンにおいて不可欠な存在だ。ここ数節は特にピッチで素晴らしい連係を見せ、チーム内での重要性を示してきた。右サイドバックでレギュラーの座を獲得したポソも注目すべき損失になるはずだ」と報道。3人の退団がチームに大ダメージを与えることを強調した。

6月30日に契約が満了する選手の7月以降の出場は、現時点で所属元のクラブの承認を得る必要がある。現状ではリーグ戦が7月まで長引いた際にはマジョルカを離れなければならない契約になっている。

一方、マジョルカにはスペイン2部のクラブに期限付き移籍で出している選手たちが8人いる。ストイチコフ(アルコルコン)、アレグリア、アレックス・ロペス(ともにエストレマドゥラ)、パブロ・バルカルセ、フランコ・ルッソ(ともにポンフェラディナ)、カルロス・カストロ(ルーゴ)、アントニオ・サンチェス(ミランデス)、エンゾ(ラシン・サンタンデール)が他クラブでプレーしている。

この中でルッソとカルロス・カストロは6月30日で契約が切れる。そのため、契約延長を行わない場合はそのままマジョルカを退団することになる。一方、それ以外の選手たちは現時点ではマジョルカに戻ることになる。(高橋智行通信員)