バルセロナのフランス代表FWウスマン・デンベレ(22)がインテル・ミラノとユベントスの獲得候補にリストアップされていると、イタリア紙ガゼッタ・デロ・スポルト電子版が8日に報じた。

同紙によると、デンベレは入団以降、けがに悩まされているものの、移籍市場では変わらず人気があり、インテル・ミラノとユベントスが数カ月にわたり、その動向を注意深く追っているという。

スペイン紙スポルトはこの報道を受け、バルセロナが新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で引き起こされた今夏の移籍市場の暴落を生かし、ラウタロ・マルティネス(インテル・ミラノ)やネイマール(パリ・サンジェルマン)の獲得を狙う一方、可能であれば、ラキティッチ、コウチーニョ、そしてデンベレを放出し、メンバーの刷新を考えていると伝えている。

バルセロナは今夏、デンベレのけがの多さを考慮し、他クラブからのオファーに耳を傾けることを決意しているとのこと。これによりインテル・ミラノやユベントスに獲得のチャンスが出ている。

バルセロナとの契約が2022年6月まで残るデンベレの市場価値について、両クラブは7000万ユーロ(約84億円)になると推定している。これはバルセロナが3年前の夏にドルトムントから獲得した金額を大きく下回るものになるが、デンベレのこれまでのパフォーマンスやけがを考慮すると仕方ないものになっている。

長期負傷離脱中のデンベレだが、新型コロナウイルスの感染拡大によるリーグ戦中断期間のおかげで、シーズンが再開された場合は復帰できるとみられている。(高橋智行通信員)