ウェストハムのデービッド・モイズ監督(56)は、新型コロナウイルスの影響でクラブでの活動停止となっている状況の中、デリバリーのドライバーをやっていたと、22日付の英紙サン電子版が報じた。

同ウイルスの影響で指導することができないモイズ監督は、地元イングランド西北部にあるランカシャー州で、果物や野菜を届けるドライバーのボランティアを行っていたという。同監督は「新型コロナウイルスが発生した時、八百屋は宅配ドライバーを必要としていた。それでドライバーになったんだ」と経緯を説明した。

配達先は近所で4日間のボランティアをした。「玄関先で荷物を届け、ドアをノックして離れるだけ。だが、素晴らしいと思ったね。実際に楽しんでいた」と充実感を話した。また、荷物を取りに帰った際に「ほとんどの人がオンラインでお金を支払っていたが、男性店員は私に何人かがお金を支払っていないと言って『集めてもらえませんか』と頼まれたよ」と、宅配以外の仕事もこなしたことを明かした。

最初に請求を求めたのは年配の女性で「請求額は確か16・80ポンド(約2330円)だった。だが、彼女は私に20ポンド(約2780円)を渡し、『残りを持って帰りなさい』と言われたんだよ」と、おつりをチップとしてもらったという。一方で違う女性の時に「請求額が17・60ポンド(約2440円)だったが、彼女は15ポンド(約2080円)を最初に渡してきた。足りなかったので、財布を出してきたから私は『それでいい』と言ったんだ」と、足りない分を自身で負担したことを明かし、ボランティアを振り返った。