ユベントスが獲得を狙うバルセロナ所属のブラジル代表MFアルトゥール(23)が、両クラブに対して移籍を拒否し、来季残留の意向を正式に伝えたとスペイン紙ムンド・デポルティボ電子版が27日に報じている。

アルトゥールは1カ月以上前よりユベントスに契約書にサインするように迫られており、今夏にボスニア・ヘルツェゴビナ代表MFミラレム・ピャニッチ(30)とのトレードが合意間近と伝えられていた。

しかし同紙は、アルトゥールの代理人を務める父親がユベントスのスポーツディレクター、ファビオ・パラティッチ氏と24日に話し、息子への興味を感謝しつつも、来季もバルセロナでプレーを続ける旨を伝えたとのこと。

さらにその翌日、アルトゥールの父親と兄弟がクラブのスポーツ部門の責任者であるエリック・アビダル氏とラモン・プラーナス氏と練習場でミーティングを行い、ユベントスと話したこと、そして来季もバルセロナに残留する意思を持っていることを告げていた。

これによりバルセロナは、すでにピャニッチ本人とは今夏移籍で合意しているものの、ユベントスとの交渉に向けて所属選手を別に準備するなど、新たな道を模索しなければならなくなった。(高橋智行通信員)