18位マジョルカは19日、1部残留争いの直接のライバルとなる最下位レガネスと対戦するが、スペイン紙アスは試合当日の紙面で日本代表MF久保建英(19)がその試合の鍵を握る選手であると伝えている。

新型コロナウイルスの影響により3月から延期されていたリーグ戦が今月半ばに再開された後、マジョルカはバルセロナ、ビリャレアルの上位陣相手に1点も取れないまま2連敗を喫している。

一方、久保は現在、ビセンテ・モレノ監督の信頼を完全に得て、2月21日のベティス戦からリーグ戦5試合連続で先発出場し、マジョルカが敗れた2試合でも特に目立つパフォーマンスを披露した選手になった。バルセロナ戦ではチームでただ1人となる枠内シュートを3本も放ち、チームでもっとも評価された選手となり、ビリャレアル戦でも60分間の出場で存在感を示していた。

アス紙はレガネス戦に向けて、ビセンテ・モレノ監督がDFの要ライージョを出場停止で欠くため、システムを前節ビリャレアル戦の5-4-1から4-4-2に戻し、久保をリーグ戦再開後の2試合でプレーさせてきた右サイドではなく、左サイドハーフで起用すると予想した。

また同紙は、「タケ・クボ(久保のスペインでの愛称)が、もし今日勝利した場合、降格圏を脱出するマジョルカのリーダーだ」と久保の写真を紙面に大きく使い高く評価した。そして前節出場停止で欠場し今節復帰するダニ・ロドリゲスとともに「チームの攻撃を仕掛けるために連係する。両選手は前線でボールを待つブディミールとクチョ・エルナンデスにボールを供給するために理想的かつ電撃的なデュオを形成する」と伝えている。

降格圏内で苦しむ18位マジョルカの現在の勝ち点は25で、残留圏内の17位セルタ(勝ち点27)との勝ち点差はわずか2となっている。一方、最下位レガネス(勝ち点23)との勝ち点も同様に2差であるため、どうしても勝たなければいけない試合となる。(高橋智行通信員)