スペイン2部リーグで24日、ウエスカのFW岡崎慎司(34)はホームで行われた首位カディス戦の後半13分から出場し、同20分に右足で先制点を決めた。今季9点目。4位につけるウエスカは後半ロスタイムにPKで失点し、1-1で引き分けたが、試合翌日のスペイン紙は岡崎に最高評価を与えていた。

2試合連続で勝利から見放されていたウエスカは、1部リーグ昇格の直接のライバルであるカディスとホームで対戦。0-0の状況の中、岡崎は後半13分にピッチへ入ると、わずか7分後にチームの先制点を記録した。しかし勝利が目前に迫った後半ロスタイムの52分、アレックス・フェルナンデスにPKを決められ、土壇場で同点に追いつかれた。

スペイン紙アスは、今季9得点目を記録した岡崎について最高の3点をつけた。この試合で他に岡崎と同じ3点が与えられたのはカディスのフラドのみだった。

また同紙は、後半開始からアウェーのカディスが有利に試合を運ぶ中、「岡崎の出場がチームに革命を起こした。セットプレーでフェレイロがペナルティーエリア内にボールを送り、モスケラがピッチにボールを戻し、岡崎がシュートを打った。このプレーでオフサイドがなかったことがVARで確認されゴールとなった」と伝え、岡崎の投入がウエスカにとって大きな鍵になったことを強調した。

スペイン紙マルカの岡崎の評価はチームトップタイの2点(最高3点)。他にプリード、モスケラ、フェレイロの3選手が岡崎と同評価だった。

VARによって、いくつものゴールが取り消されてきた岡崎は今季ここまでリーグ戦30試合(先発21試合)に出場し9得点を記録している。

首位チーム相手に1-1で引き分けたウエスカのリーグ戦通算成績は35試合16勝7分け12敗の勝ち点55で、1部リーグ昇格プレーオフ圏内の4位につけている。

29日にアウェーで行われる次節では、香川真司が所属する2位サラゴサとアラゴンダービーで対決する。1部リーグ自動昇格を成し遂げるため、残り7試合で勝ち点6離れた上位チーム相手に是が非でも勝ちたい試合となる。(高橋智行通信員)