バルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ会長が、スペイン紙ムンド・デポルティボのインタビューに応じ、2021年6月30日で切れるFWメッシとの契約について「メッシは何度もここで引退したいと言っている。私は彼が契約延長することに何の疑問も持っていない」と話した。

クラブに不信感を持っていると報じられるメッシとの関係については「もちろん。私はキャプテンたちと素晴らしい関係を築いているよ」と全く問題ないことを強調した。

その他、優先する契約延長については「私が優先するのはテア・シュテーゲンだ。それは彼のクオリティーだけでなく、彼の選手としての個性、あり方、関わり方によるものだ。彼はロッカールームと、クラブの未来に向けた支柱なんだ。GKとして彼はとても若いが、すでにトップ選手の中にいる。28歳という年齢ながら、世界で3本の指に入る選手のひとりになっている」と説明した。

2021年6月30日で契約の切れるルイス・スアレスについては「ルイスは出場した試合数に応じ、2021-22シーズンに向けて自動的に期間が延長される契約を結んでいる」と契約内容を明かした。

パリ・サンジェルマンに所属するブラジル代表FWネイマールの契約を目指し続けているかについては「今、我々はさまざまな決断を下しているところだが、トレードでなければ、新たな選手が入団するのは非常に難しい」とクラブの財政面が厳しいことを示唆した。

バルセロナが今夏獲得を狙うアルゼンチン代表ラウタロ・マルティネスの件で、インテル・ミラノと話し合いを行ったと語っていたことについては「我々はインテルと話をしたが、今、その件は止まっている」と交渉が順調にいっていないことを明かした。

今後もラウタロ・マルティネスが最優先の契約かについては「我々が今、スポーツ面で集中していることは、この後に迎える欧州CLだ」と返答した。

来季、多くの選手がトップチームに加わる予定であることについては「我々にはすでに7人の新規プレーヤーがいる。バルサは1月に将来に向けた一連の賭けを行ったんだ」と答えた。

さらに来季トップチームに所属する選手たちについて説明。

「(スペインU-19代表の)ペドリは信じ難い才能を備えた若い選手だよ。我々は非常に無名だった(ポルトガルU-21代表の)トリンコンと1月に契約を結んだが、彼はすでに欧州のU-21世代で最高の選手になっている。そして(ブラジル人の)マテウス・フェルナンデスは、スペインに来るために書類上の問題を抱えていたのであまりプレーしていなかったが、もう解決している。(前所属の)バリャドリードでほとんど出場していないが、クオリティーの高さを見せていたよ。(ユベントスから加入予定の)ピャニッチはおそらくトップチームを『0分』で強化してくれる選手だ。そして昇格するバルサBの選手を見るのはとても興奮するよ。アラウホ、リキ・プッチ、アンス・ファティがトップチームの選手になる予定だ」。

(高橋智行通信員)