今季でサンプドリアと契約が切れるDF吉田麻也(31)は来季も残留する可能性を口にした。最終節となったブレシャ戦後のインタビューにイタリア語で対応。来季について触れ「未来は? まだ誰も分かりませんが、1つ言えることがある。クラブにとって、私にとって、より長い契約を結んだ方がいいとしても、もう1年滞在する可能性がある。この休暇中、クラブと私のエージェントと話をします」と口にした。

1月にサウサンプトンから移籍した吉田は計14試合に出場。新型コロナウイルスの影響でリーグ中断もあったが、今季再開後、クラウディオ・ラニエリ監督のもと、主力センターバックとして起用された。一時は最下位と低迷したチームのセリエA残留を決め、勝ち点42まで伸ばして14位フィニッシュ。吉田は「とても幸せだった。難しい時期だったが、順調にセリエA残留もできた。これが一番大事だった。7年間、英国で過ごした経験とはすべてが違い、新たな経験だった。私は挑戦が好き。コーチ、スタッフ、チームメート、ファンのみんな、ありがとう」と約7カ月間を振り返っていた。

最終節ブレシャ戦で、吉田は10戦連続の先発出場を果たした。前半19分にコンビを組むDFトネッリが右ひざを負傷して途中交代。同25分にはFWクアリャレッラがPKを外すなどアクシデントが続いたが、同41分にFWレリスが先制ゴールを決めた。後半4分に追いつかれ、ロスタイムにはMFアスキルドセンが2枚目のイエローカードで退場したが、10人で守り切ってアウェーでの最終節で勝ち点1をつかんだ。