スペイン1部のビリャレアルは新シーズンに向け、久保建英をレアル・マドリードから期限付き移籍、フランシス・コクランとダニ・パレホをバレンシアから完全移籍でそれぞれ獲得している。

そんな中、同クラブのフェルナンド・ロッチ会長が17日付スペイン紙アスのインタビューに答えている。

ロッチ会長は現在のチーム状況について「物事が順調に進んでいるし、現時点で我々はハイレベルな選手を3人獲得している。そのうち2選手は、代わりを務めるのが全く簡単ではないサンティ(カソルラ)とブルーノのような重要な選手たちの抜けた穴をカバーするものとなる。我々はコクランとパレホのような非常に優れた選手たちと契約することができ、大いに期待しているタケ・クボが加わった」と満足そうに語った。

全てのクラブが新型コロナウイルスの影響により経済危機に陥る中、ビリャレアルは素晴らしい経済力を発揮しているが、「我々はできる限りベストのチームを望んでいるし、経済的バランスを取りながらそれを実現している。それは我々が常に求めているものだ。我々は長い間そのバランスを維持しており、そのおかげで今、その手のオペレーションにも対応できるんだ」と説明した。

ビリャレアルが選手を売却するクラブというレッテルを貼られているかについては「我々は選手を売るクラブではないし、そのことにこだわりはない。ただ、もし選手を買いに来て、条件が良ければ、我々はそうすることもできる。しかし、このクラブはどの選手も売る必要などないので気分が悪くなる。我々はそのような状況にはないんだ」と否定した。

今季がクラブ史上のベストメンバーかについては「あの3選手との契約は、我々の優れたチームを補完するのに非常に良い補強だと思う。我々はすでに素晴らしいシーズンを送ってきた優れたメンバーを抱えているし、それは時間をかけた仕事のたまものだ。もし自分自身にたずねた場合、私は今回が今までの中でのベストメンバー、もしくはベストメンバーのひとつだと感じている」と返答した。

新監督にウナイ・エメリ監督を招いたことについては「我々は自分たちが成長し、素晴らしいシーズンを送れるように、トップレベルの監督を連れてくることを決断した。私がウナイを紹介する必要などない」と話した。

(高橋智行通信員)