レアル・マドリードの“若き銀河系”の選手たちが近年、欧州のビッグクラブのターゲットになっているとスペイン紙マルカが11日に報じている。

Rマドリードは近年、才能豊かな若手選手との契約を積極的に進めており、クラブの将来を担うことが期待される選手たちを多数抱えることに成功している。その中で最近、MFフェデリコ・バルベルデがバイエルン・ミュンヘンに興味を持たれていた。バイエルン・ミュンヘンは8月にチャンピオンズリーグを制した後、新たなプロジェクトの目玉選手としてバルベルデにビッグオファーを出す準備をしていたという。

バルベルデに大きな期待を寄せるRマドリードは当然、このオファーを断っていたが、もし交渉の席に着いた場合、移籍金として約1億ユーロ(約125億円)を要求すると推測されていた。これは2015年に500万ユーロ(約6億2500万円)で獲得した時の20倍の金額である。

しかし急成長を遂げるバルベルデを狙うのはBミュンヘンだけではない。これまで、パリ・サンジェルマン、リバプール、マンチェスター・ユナイテッド、ACミラン、アーセナル、ドルトムント、インテル・ミラノの名だたる欧州のビッグクラブから問い合わせがあったとのことだ。

FWビニシウスは以前よりパリ・サンジェルマンに興味を持たれている。ビニシウスはレギュラーの地位を確立することに苦しんでおり、特に昨季終盤に出番が減り、ベンチスタートになった欧州チャンピオンズリーグのマンチェスター・シティー戦後、パリ・サンジェルマン移籍の可能性が強く報じられていた。

Rマドリード復帰を果たしたMFマルティン・ウーデゴールは昨季のレアル・ソシエダードでの活躍により今夏、マンチェスターUなど多くのクラブに興味を持たれ、MFマルコ・アセンシオに対してはリバプールが2018年夏、1億8000万ユーロ(約225億円)のビッグオファーを準備していたという。

MF久保建英は昨季、マジョルカで主役級の活躍を見せたことにより、ビリャレアルへの期限付き移籍を決定する前、アヤックスなど多くのクラブからオファーを受けていた他、MFダニ・セバージョスがアーセナルへ、MFブラヒム・ディアスがミランへ、MFヘイニエルがドルトムントの欧州のビッグクラブへ今季、期限付き移籍している。この中でセバージョスはアーセナルで2年連続プレーしている。

一方、下部組織出身のDFアクラフ・ハキミが4000万ユーロ(約50億円)プラス出来高ボーナス500万ユーロ(約6億2500万円)でインテル・ミラノへ、DFセルヒオ・レギロンが3000万ユーロ(約37億5000万円)でトットナムへ、MFオスカル・ロドリゲスが約1300万ユーロ(約16億2500万円)でセビリアへそれぞれ今季移籍し、クラブに大きな収入をもたらせている。(高橋智行通信員)