ビリャレアル入団後、リーグ開幕から5試合でわずか54分間しか出場時間が与えられていない日本代表MF久保建英(19)に対し、今冬の移籍市場で他クラブに期限付き移籍する可能性がさまざまなスペインメディアで報じられている。

そんな状況の中、レアル・マドリードが昨季前半戦、期限付き移籍がうまくいかなった2選手に対して行った措置をスペイン紙アスが13日に紹介している。

ウクライナ代表GKアンドリー・ルニンとスペイン人DFヘスス・バジェホの2選手は昨季前半戦、今季ここまでの久保のように、それぞれ所属したクラブでほとんど出場時間を得られていなかった。

ルニンは昨季前半戦プレーしたバリャドリードでリーグ戦出場がなく、国王杯2試合でプレーするにとどまった。その状況を懸念したRマドリードは冬に2部オビエドへの期限付き移籍を決定。ルニンはその後、オビエドで絶対的なレギュラーとなって公式戦22試合(リーグ20試合、国王杯2試合)に出場し、今季、ベルギー代表GKティボ・クルトワに次ぐ第2GKという立場ではあるものの、Rマドリード復帰を果たしている。

バジェホは昨季前半戦、ウルヴァーハンプトンに所属し、公式戦7試合、612分間プレーしたが、10月30日以降、出番が1度もなかった。そのためRマドリードはルニン同様、冬にグラナダへの期限付き移籍を実施する。バジェホは1月終わりにグラナダに加入すると、公式戦14試合(リーグ11試合、国王杯3試合先発9試合)に出場した。そして今季再び、グラナダに期限付き移籍で所属している。

2選手とも昨季後半戦、出場時間を大幅に増やしたため、冬の再移籍は成功したと言えるだろう。(高橋智行通信員)