ボカ・ジュニアーズの元アルゼンチン代表FWカルロス・テベス(36)が試合中に泣いたことを告白した。ESPN電子版が報じた。

テベスの父ライムンド・テベスさんは9月4日に退院するまで、45日間もブエノスアイレスの病院の集中治療室でコロナウイルスと戦った。さらに数週間前には糖尿病が悪化して体調を崩し、再び入院せざるを得なくなったという。

テベスは0-1で敗れた15日のタレレス戦後「(試合中に)複雑な感情を抱いていた。平気な時もあったけど、ハーフタイムには涙を流していた。難しいんだ。病院で父を見舞って、でもピッチでは強くなければならないから」と話した。

試合は無観客で行われたが、スタンドには「テベスと家族を応援している」というサポーターからの横断幕も掲げられた。「あれが心を満たしてくれた。あの横断幕が。自分が強くいることが、クラブに関わる人たちや家族への感謝になると思う」。ESPNによると、テベスの実父はテベスが生まれる前に殺害され、ライムンドさん夫妻が育ての親だという。