史上最高のサッカー選手の1人で、元アルゼンチン代表MFのディエゴ・マラドーナさんが25日、ブエノスアイレス近郊の自宅で死去した。同国メディアによると心不全を起こしたという。10月30日に60歳になったばかりだった。

1979年に日本で開催された世界ユース選手権を制し、7年後の86年ワールドカップ(W杯)で優勝。イングランド戦でヘディングに見せかけて手でシュートを決めた「神の手ゴール」や、鮮やかなドリブルを披露した「5人抜きゴール」などW杯での伝説的なプレーも数多い。

◆マラドーナとW杯

▼82年スペイン大会 21歳で初出場。2次リーグのブラジル戦で相手選手の腹を蹴って退場処分を受けた。チームは2次リーグで敗退したが、出場5試合で2得点。

▼86年メキシコ大会 準々決勝イングランド戦での左手での「神の手ゴール」と、ドリブルでの「5人抜きゴール」は伝説となった。チームは優勝し、出場7試合で5得点。

▼90年イタリア大会 チームは準優勝したが、7試合出場で無得点。1次リーグのソ連戦で相手CKを右手ではたき落とすハンドを犯したが、主審の笛は吹かれなかった。

▼94年米国大会 1次リーグのナイジェリア戦後のドーピング検査で陽性反応。禁止薬物使用の疑いで大会から無期限出場停止処分を受けた。出場2試合で1得点。チームはベスト16。