レアル・マドリードは1日にアウェーで行われた欧州チャンピオンズリーグでシャフタル・ドネツクに0-2で敗れ、1次リーグ敗退の危機にひんしている。このような状況にありながらも、クラブ首脳陣がジネディーヌ・ジダン監督(48)に大きな信頼を寄せていることを、スペイン紙アス電子版が2日に報じている。

Rマドリードは2日に理事会を開き、クラブ総会に向けて昨季の決算および今季の予算の承認を行う予定になっている。

クラブ首脳陣の関係者はその際に話し合われることについて、「その日の議題にジダンの名前は入っていない。クラブはジダンに疑問に持ったことは1度もないし、今も疑問を感じていない。Rマドリードは、我々に多くのものをもたらせ、クラブの歴史の一部になっているジダンについて話す必要などない」と、成績不振で危機的状況にありながらも、ジダン監督への信頼が絶大であることを同紙で明かしていた。

さらに、クラブ首脳陣の関係者は2週間前に行われた理事会でも、「監督に関連する事柄について話し合う予定はない。なぜならその必要などないからね」と強調していた。

また、シャフタル・ドネツク戦後の記者会見でジダン監督は進退問題を問われるも「辞任するつもりはない」とハッキリと否定し、続投への強い意志を示していた。

Rマドリードは今夏、新型コロナウイルスの影響を財政面に大きく受けているため、選手補強を1人も行わなかった。さらにシーズン開幕後、故障者が続出し、先月はミリトン、アザール、カゼミロ、ヨビッチが立て続けに新型コロナウイルスの陽性反応を示し、ジダン監督はベストメンバーを組めない日々が続いている。(高橋智行通信員)