前半途中で第4審判の発言を巡って中断し延期となったが、パリ・サンジェルマン(フランス)が決勝トーナメント進出を決めた。

パリ・サンジェルマンはホームですでに敗退が決まっているバシャクシェヒル(トルコ)と対戦したが、AP通信によると0-0で迎えた前半15分過ぎにバシャクシェヒルのアシスタントコーチ・ピエール・ウェボ氏が第4審判のセバスチャン・コルテスク氏と口論の末に退場処分を受けた際、コルテスク氏が人種差別的な発言をしたとしてFWデンバ・バらがバシャクシェヒル側が抗議。パリ・サンジェルマンのFWネイマール、FWエムバペらも説明を求めるなどして試合が中断し、その後両チームの選手がロッカールームへ引き揚げた。ウェボ氏は「なぜ黒人と言うのか」と少なくとも6回繰り返し、コルテスク氏に詰め寄ったという。

UEFAは「第4審判が関与したとされる騒動のために試合は中断した。両チームと協議した後、試合は別の第4役員で再開することが合意された」と声明を述べた。

H組はライプチヒ(ドイツ)、マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)、パリ・サンジェルマンが前節まで勝ち点9で並ぶ混戦だったが、ライプチヒがマンチェスターUを3-2で下して勝ち点を12と伸ばし暫定首位となって2位以内を確定させ決勝トーナメント進出を決めた。パリ・サンジェルマンは延期された試合で敗れても直接対決の得失点でマンチェスターUを上回るため、16強進出を決めた。