レアル・マドリードが今夏、ドルトムントのノルウェー代表FWアーリング・ハーランド(20)獲得に、合計1億1000万ユーロ(約137億5000万円)もの莫大な資金が必要になると、スペイン紙ムンド・デポルティボ電子版が18日に報じた。

Rマドリードがハーランドと契約を結ぶ場合、移籍金9000万ユーロ(約112億5000万円)の他、手数料やボーナスとしてさらに2000万ユーロ(約25億円)が必要になるという。

実際、ハーランドが昨冬、レッドブル・ザルツブルクからドルトムントに移籍した際、ハーランドの父親に800万ユーロ(約10億円)、イタリア人の代理人に1500万ユーロ(約18億7500万円)が支払われていたという。これにより、移籍金は2000万ユーロ(約25億円)だったが、最終的にドルトムントが支払った金額は倍以上の4300万ユーロ(約53億7500万円)に達していた。

高額な手数料等が必要であることを認識しているRマドリードは現在、ドルトムントに支払う移籍金9000万ユーロ(約112億5000万円)を値下げするため、ジダン監督の戦力に入っていないヨビッチ(アイントラハト・フランクフルトに期限付き移籍中)とマリアーノというFW2人を移籍交渉に含めることを望んでいるという。

さらにハーランドの年俸は現在800万ユーロ(約10億円)だが、Rマドリードに加入する場合、より多くの金額を要求すると推測されている。

ハーランドを獲得するためにはこのように多額な資金が必要となってくるが、ムンド・デポルティボ紙は、Rマドリードのペレス会長が経済面で間違いを犯さないことを第一に考えており、金銭的に折り合いがつかない場合、Rマドリードが無理に動くことはないと推測。ハーランドの今夏の入団はないとしている。(高橋智行通信員)