新型コロナウイルスのワクチン接種が欧州連合(EU)の国より順調に進んでいることから英国政府は、昨年から今年に開催が延期された欧州選手権について、自国で開催するオファーを出す準備を進めていると、21日付英紙ミラー電子版が報じた。

もともと欧州12カ国で共同開催の予定だったが、コロナの影響により、同計画を白紙に戻さざるを得ない状況となり、現在は大きな進展もなく先行きが見えない状態となっていた。当初の予定では、ウエンブリースタジアムで準決勝と決勝が開催されるはずだった。

タイムズ紙の報道によると、英国はほかの欧州各国に先がけて、サポーターがスタジアムで観戦できるようになるという。そのため、今年6月への延期が発表されていた同大会が英国で開催された場合、一定人数のサポーターが試合を観戦できるようになる可能性が高い。デジタル・文化・メディア・スポーツ大臣であるオリバー・ダウデン氏は、スポーツイベントにおいて5月からファンをスタジアムに戻す許可を出すといわれている。(A・アウグスティニャク通信員)