レアル・マドリードは今季、久保建英(ヘタフェ)、ギャレス・ベール(トットナム)、マルティン・ウーデゴール(アーセナル)、ルカ・ヨビッチ(Eフランクフルト)、ダニ・セバージョス(アーセナル)、ボルハ・マジョラル(ローマ)、ブラヒム・ディアス(ミラン)、ヘスス・バジェホ(グラナダ)、ヘイニエル(ドルトムント)を期限付き移籍で他クラブに出している。

スペイン紙マルカは4日の紙面で期限付き移籍9人の特集を組み、各選手の状況を伝えている。

久保について同紙は「最もおかしなケースのひとつ」と形容。「タケ・クボは今季2回目、昨季のマジョルカを含めると3回目の期限付き移籍を過ごしているが、ビリャレアルでもヘタフェでも勝利を収められていない。エメリはクボを欧州リーグ(5試合全てに先発出場)に格下げし、リーグ戦では彼のことを忘れていた(先発出場は2試合のみ)。そして4試合連続で出場しない状態が続いた後、ヘタフェで新たな運命を探し求めた」とビリャレアルでの前半戦がうまくいかなかったことを強調した。

現在のヘタフェでは「ボルダラスはリーグ戦4試合連続で先発起用したが、クボはここ2試合わずか14分間しかプレーしていない。今季の公式戦で1得点3アシストを記録しているが、全てビリャレアルで成し遂げたものである」と説明している。

久保の今季の公式戦成績は、28試合(ビリャレアル19試合、ヘタフェ9試合)、1081分間出場、1得点3アシスト。ヘタフェとの期限付き移籍の期限は今年6月30日までとなっている。

また、その他選手の現在の状況について同紙は、ベールがトットナムで覚醒(ここ5試合4得点)、ブラヒムとマジョラルのイタリア勢が絶対的なレギュラーの地位を確保し、ヘイニエルがようやく姿を見せ始めたと分析。一方、ウーデゴールは昨季所属したレアル・ソシエダードのレベルからかけ離れた状態にあり、セバージョスとバジェホは慣らし運転を継続していると伝えている。(高橋智行通信員)