バルセロナのロナルド・クーマン監督(58)がスペインリーグ第33節でグラナダと対戦した後、記者会見に出席し、1-2の逆転負けを喫したこの一戦について振り返った。

「我々は後半、守備の集中力が前半ほどは良くなかった。特に1-0でリードしている時にゴールチャンスをつくったが、集中力を失ってしまった。そのため我々は敗れたんだ。またグラナダの守備もとても良かったよ」と分析し、敗北を受け入れた。

バルセロナはグラナダに勝利した場合、アトレチコ・マドリードを勝ち点で上回り、首位に立てるところだった。しかし、前半23分にメッシが先制しながら、後半に2点を奪われ、今季のリーグ戦で1敗しかしていなかったホームスタジアムのカンプ・ノウで痛恨の2敗目を喫した。これについて「我々は今日の敗北を受け入れる必要がある。この結果にはがっかりしているし、本当に大きなダメージだ。なぜなら優勝が自分たち次第ではなくなってしまったからね。でも我々にはまだ5試合残されているし、我々全員が難しい日程を控えている。日曜日の試合に向けてしっかりと準備する必要がある。なぜなら日曜日の試合はシーズンの終わりに向けて、非常に重要なものになるだろうからね」と大きなチャンスを逃したことを嘆いていた。

後半21分に退場になった理由については「私には理解できない。カルロス・ナバル(クラブの主務)によると、私が第4審判への敬意を欠いたとのことだ。私は彼に何も悪いことなど言っていない。侮辱など何もしていないんだ。レッドカードを出されたのは信じ難いことだよ。しかし、もし第4審判が今夜の主役になりたいのなら…。私は何かを言ったが、敬意を表していたし、間違ってなどいなかった。第4審判に敬意を表した形でいくつかのプレーについてコメントしていた。私が使った言葉について教えてほしい…。私はひどい言葉など一言も使っていなかった」と不満をあらわにしていた。

リーグ戦も残り5節に迫る中、優勝争いは4チームに絞られている。1位は勝ち点73のAマドリード、2位は勝ち点71のレアル・マドリード、3位はRマドリードと勝ち点で並ぶも直接対決の結果で下回っているバルセロナ、4位は勝ち点70のセビリアと非常に拮抗(きっこう)した状況になっている。(高橋智行通信員)