欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝戦の代替え開催地として決定したポルトで観戦するマンチェスター・シティーとチェルシーのファンは、ポルトガルで悪夢のような規制に沿って行動する必要あると、13日付英紙ミラー電子版が報じた。

各クラブはそれぞれ6000席分の観戦チケットを割り当てられる予定だ。チャーター機で試合当日にポルトガルへ渡航。分けられた2つのファンゾーンの中で滞在し、試合が終わり次第すぐに帰国するという短時間滞在のプランだという。欧州サッカー連盟(UEFA)は、ポルトガル政府が規制を緩和することを望んでいるが、ポルトガル内閣府大臣は、ファンらは厳しい規制のもとで滞在する必要があると主張した。

同大臣は「決勝のためにポルトガルへ渡航する両クラブのファンは、新型コロナウイルスの検査を受けた上で日帰りで渡航する必要があり、チャーター機を使い、(指定されたグループから離れて他のグループと接触しない)バブル方式で行動する必要がある。2つのファンゾーンに分かれており、そこからスタジアムに移動し、また空港に戻ってポルトガルには24時間以上滞在しない」とコメントした。イングランドも決勝の代替え地として候補に挙がっていたが、入国可能なスタッフ、報道関係者やVIPの数でUEFAと英国政府が合意に至らず、英国観光者を受け入れる体制があるポルトガルに決定した。

しかし、サッカーファンに対して強硬な姿勢が取られるようだ。マンチェスターCは、クラブ側がファンに対する渡航の計画をしているといい、先月ロンドンで行われたイングランド・リーグ杯決勝戦でも似たような計画が実行されていた。(A・アウグスティニャク通信員)