MF久保建英(19)が所属するヘタフェのホセ・ボルダラス監督(57)が今季限りで退団すると、スペイン紙アス電子版が17日に報じた。契約は22年6月30日まで残っているが、ヘタフェのトーレス会長と同監督が契約解除に向けて最初のコンタクトを取ったという。

ボルダラス監督は昨夏にもトーレス会長に退団の意志を伝え、バレンシアの指揮官就任に大きく傾いていた。だがヘタフェが勝ち残っていた昨季欧州リーグが新型コロナウイルスのまん延により昨年8月まで延期されたため、バレンシアの監督に就任することができなくなった。ボルダラス監督は現在、再びバレンシアの監督候補に挙げられており、ヘタフェとの早期契約解除を希望しているとみられる。

ヘタフェは後任として、ボルダラス監督とともにバレンシアの指揮官候補にも挙がっているグラナダのディエゴ・マルティネス監督を検討中。マルティネス監督は今季、グラナダを欧州リーグ準々決勝に導き、スペインリーグでも早々と残留を決めた(現在10位)。グラナダとの契約は今季までとなっている。

ヘタフェは23日の今季最終戦でそのグラナダと対戦する。(高橋智行通信員)