ブラジル代表で主将を務めるMFカゼミロ(29)が、13日から始まる南米選手権についてのコメントを避けた。

今年の南米選手権は当初アルゼンチンとコロンビアで共催される予定だった。だがコロンビアでの反政府デモの激化や、両国での新型コロナウイルスのまん延などのため、南米サッカー連盟(CONMEBOL)は開催地を変更。2大会連続ブラジルで行うことを決めていた。

しかし、ブラジル国内でもコロナによる被害は甚大で、複数メディアが「ブラジル代表の選手たちは、自分たちに相談もなく、南米選手権がブラジルで開催されることに憤っている」と報じていた。

カゼミロは4日のW杯南米予選エクアドル戦後に、まだ選手やコーチたちが集まって話し合いが行われておらず、チームとしての意見は決まっていないと説明した上で「上の立場の人々もリスペクトしなければならないので、僕らはその問題についてまだ話すことはできない。自分たちの意見は8日の(W杯南米予選)パラグアイ戦の後に表明したい」と話すにとどめた。

ブラジルではすでに46万人以上がコロナで亡くなっており、南米選手権の受け入れを決めたボルソナロ大統領にも批判が集まっている。