マジョルカは30日、バレンシアとの契約を解除した韓国代表MF李康仁(イ・ガンイン=20)を獲得した。契約は25年6月30日までの4年間。無所属としての移籍のため、移籍金は発生しない。

李康仁は今年1月、来年6月で切れる契約の延長オファーをバレンシアに提示されたが拒否。そのためクラブは今夏移籍市場での売却を目指した。だがさまざまなクラブから届いたオファーを李康仁が全て断ったため実現できなかった。

その後、バレンシアはブラジル人FWマルコス・アンドレを獲得。リーグに登録するためにはEU圏外枠を空ける必要があったため李康仁の登録を抹消。契約解除に至った。

李康仁は10歳の時にバレンシアの下部組織に入団。以降、順調にステップアップ。19年1月12日のバリャドリード戦でスペインリーグデビューを果たした。3季所属したバレンシアのトップチームでの成績は公式戦62試合出場3得点4アシストとなっている。

マジョルカにとって李康仁は、グレイフ、マフェオ、ジャウメ・コスタ、アマト(昨季は期限付き移籍で所属し、今季、完全移籍で加入)、アンヘル、久保建英、バタグリア、フェル・ニーニョに次ぐ今夏9番目の補強選手となった。(高橋智行通信員)