アーセナルは8月31日、ボローニャから日本代表冨安健洋(22)を完全移籍で獲得することを発表した。契約期間、移籍金は明かされていないが、英メディアによると、2025年6月までの4年契約で、1年間の延長オプション付き、移籍金は2300万ユーロ(約30億円)などと報じている。背番号は18となる。

冨安は18年1月に福岡からシントトロイデン入り、19年夏にボローニャへ移籍。日本代表では18年8月にA代表初招集され、Aマッチ通算23試合1得点、今夏の東京オリンピック(五輪)メンバーにも入っていた。

クラブによると、アルテタ監督は「タケヒロ(冨安)はセリエAと国際レベルで優れた経験を持つ力強いDFだ。守備能力、高い技術、ボールに対する落ち着きと多才で、彼は我々の重要なメンバーになる。代表の仕事から戻って、我々に合流する時を楽しみにしている」と期待を寄せた。

◆日本人選手の高額移籍金 過去最高額は19年にMF中島翔哉がポルトガル1部ポルティモネンセからカタール1部アルドゥハイルに移籍した際の3500万ユーロ(約43億8000万円)とされる。次いで01年のMF中田英寿で約32億円(ローマ→パルマ)。プレミアリーグへの移籍金としては、今回の冨安の約30億円は異例で、12年のDF吉田麻也が約2億5000万円(VVVフェンロ→サウサンプトン)、15年のFW岡崎慎司が約17億円(マインツ→レスター)、18年のFW武藤嘉紀が約14億3000万円(マインツ→ニューカッスル)、19年のFW南野拓実が約10億7000万円(ザルツブルク→リバプール)だった(金額は当時。いずれも推定)。