25日にビリャレアルと対戦する首位レアル・マドリードのカルロ・アンチェロッティ監督(62)が24日、前日会見に出席。絶好調のエース、フランス代表FWベンゼマについて「バロンドールの受賞候補リストに名を連ねるべき」と訴えた。

ベンゼマは、クリスティアノ・ロナウドが退団した18年夏以降、チームの攻撃を支え、22日のマジョルカ戦でも2ゴール。今季リーグ成績を6試合8得点7アシストとした。1試合平均1・33得点と高い得点力を示している。

ベンゼマはリーグ得点ランキング、アシストランキングいずれもトップ。得点では5得点で2位のビニシウス(Rマドリード)、アシストでも3アシストを記録している2位のジェレミ・ピノ(ビリャレアル)、イケル・ムニアイン(ビルバオ)に大きく差をつけている。

欧州5大リーグ(スペイン、イングランド、イタリア、ドイツ、フランス)では、今週末のリーグ戦開始前の得点数で7得点のレバンドフスキ(バイエルン・ミュンヘン)とハーランド(ドルトムント)を上回り、最もゴールを決めている選手になっている。

またベンゼマはマジョルカ戦の2点により、Rマドリードでスペインリーグ200ゴールを記録した4人目の選手となった。過去、偉業を成し遂げたのはクリスティアノ・ロナウド(312得点)、ラウル(228得点)、アルフレド・ディステファノ(216得点)の3人のみ。ベンゼマはクラブのレジェンドの仲間入りを果たした。さらに今年5月には5年半ぶりにフランス代表復帰を果たし、欧州選手権にも参加している。

34歳の誕生日を3カ月後に控える中、キャリアハイとも言える大活躍を見せているベンゼマについて、バロンドール獲得の可能性を問われたアンチェロッティ監督は「カリムが今やっていること、そして昨季やってきたことを考えると、バロンドールの受賞候補リストに名を連ねるべきだろうね」とした上で「でも彼にはまだそれを受賞する時間はある。なぜなら今季は彼にとって最後のシーズンではないだろうから。カリムはワインのようなもので、年を重ねるごとに良くなっている」と表現した。(高橋智行通信員)