スペイン紙アス電子版が29日、今季のスペイン1部クラブのサラリーキャップ(移籍金の減価償却費や選手年俸などの限度額)について報じた。レアル・マドリードが2位セビリアを大きく引き離し、昨季に続きトップの座を維持している一方、バルセロナの経済状況が非常に厳しいことが改めて浮き彫りになった。

今季のスペイン1部クラブのサラリーキャップトップは7億3916万ユーロ(約960億9080万円)のRマドリード。昨季は4億6852万ユーロ(約609億760万円)で、今季は2億7064万ユーロ(約351億8320万円)増となった。

バルセロナは今季、Rマドリードの7分の1以下の9794万ユーロ(約127億3220万円)で7位にまで順位が落ちている。昨季は3億8271万ユーロ(約497億5230万円)で2位だったが、今季は2億8477万ユーロ(約370億2010万円)減少している。

Rマドリードに続く2位は2億39万ユーロ(約260億5070万円)のセビリア。昨季は1億8580万ユーロ(約241億5400万円)の4位で、今季は1459万ユーロ(約18億9670万円)増となった。

3位は1億7160万ユーロ(約223億800万円)のアトレチコ・マドリード。昨季は2億5272万ユーロ(約328億5360万円)で3位。今季は8112万ユーロ(約105億4560万円)減となっている。

今季1部に復帰したばかりの日本代表MF久保建英が所属するマジョルカは4612万ユーロ(約59億9560万円)で14位。2部に属した昨季の1904万ユーロ(約24億7520万円)から倍以上の2708万ユーロ(約35億2040万円)増加している。

急降下が目立つのはバレンシア。昨季1億339万ユーロ(約134億4070万円)で7位だったが、今季は7241万ユーロ(約94億1330万円)減少し、3098万ユーロ(約40億2740万円)で最下位の20位まで落ちている。

また今季のスペイン1部クラブのサラリーキャップ総額は22億7711万ユーロ(約2960億2430万円)。昨季の22億8372万ユーロ(約2968億8360万円)から661万ユーロ(約8億5930万円)減となっている。

・2021-21シーズンのスペイン1部クラブのサラリーキャップ

1位 Rマドリード 7億3916万ユーロ(約960億9080万円)

2位 セビリア 2億39万ユーロ(約260億5070万円)

3位 アトレチコ・マドリード 1億7160万ユーロ(約223億800万円)

4位 ビリャレアル 1億5929万ユーロ(約207億770万円)

5位 レアル・ソシエダード 1億2770万ユーロ(約166億100万円)

6位 ビルバオ 1億1181万ユーロ(約145億3530万円)

7位 バルセロナ 9794万ユーロ(約127億3220万円)

8位 エスパニョール 7787万ユーロ(約101億2310万円)

9位 ベティス 7086万ユーロ(約92億1180万円)

10位 セルタ 6553万ユーロ(約85億1890万円)

11位ヘタフェ 6447万ユーロ(約83億8110万円)

12位 オサスナ 5623万ユーロ(約73億990万円)

13位 グラナダ 5349万ユーロ(約69億5370万円)

(高橋智行通信員)