I組首位イングランドと同4位ハンガリーが引き分けた一戦で、スタンドのハンガリーサポーターと警察が衝突。逮捕者を出す事態となった。

イングランド協会(FA)はこれを調査し、国際サッカー連盟(FIFA)へ報告すると発表した。

キックオフ直前、人種差別に反対する意思表示として、イングランドの選手たちがピッチに片膝をついた。すると約1000人のハンガリーファンから激しいブーイングが浴びせられた。さらに膝つきを禁止するような絵が描かれた旗も広げられた。

警察の発表によると、その際にファンからスタジアム係員に対しても人種差別的な暴言があり、そこから係員とファンがもみ合いとなった。警察官がスタンドへ入ってファンを逮捕。さらに荒れ狂うハンガリーサポーターたちに向かって警棒をふるう場面もあった。

9月2日にブダペストで行われたハンガリー-イングランド戦でも、ハンガリーサポーターからイングランドの選手たちへ人種差別的ヤジが飛ばされ、FIFAからハンガリーへ2試合の無観客試合と罰金を科す処分が下されている。

再び人種差別を発端とした“事件”が起こり、あらためて一部ハンガリーサポーターの悪質さが浮き彫りとなった。