アトレチコ・マドリードは19日、欧州チャンピオンズリーグ(CL)1次リーグB組第3節でリバプールをホームに迎える。ディエゴ・シメオネ監督(51)が試合前日、この一戦に向けた記者会見に出席。対戦相手の印象について「リバプールのプレーを見るのは楽しい」と語っていた。

Aマドリードは現在、1次リーグ2試合を終え1勝1分けの勝ち点4で2位。2連勝中のリバプールとの勝ち点差は2のため、今節は首位に立つ大きなチャンスとなっている。

その状況下、シメオネ監督は大一番を翌日に控えた記者会見でリバプールについて、「チェルシー、マンチェスター・シティー、リバプールはそれぞれ異なる個性やスタイルを持ち、素晴らしい瞬間を過ごしている。その3チームのプレーを見るのは楽しいよ」と、プレミア勢が好調であることを強調した後、「リバプールは非常に優れたパフォーマンスを発揮している機動力やスピードを備えたチームだ。高い位置からプレスをかけ、1対1に強く、ディフェンスの背後にスペースを残すことを恐れずにプレーしているし、彼らのカウンターはとても危険だ。そしてファンダイクの復帰は、昨季欠いていた守備での安定感をチームにもたらせている。彼らは素晴らしい選手たちをそろえた激しいチームなので、我々は困難な状況に陥ることになると思う」と、厳しい試合展開になると予想した。

リバプールのユルゲン・クロップ監督に以前、Aマドリードのプレースタイルを批判されたことについては「ナッシング(何もない)」と英語で一言述べるだけで、何の反論もしなかった。

リバプールのエジプト代表FWモハメド・サラーが今年のバロンドールの受賞候補かという問いかけに対しては「サラーはプレミアリーグや欧州CLで毎年のように素晴らしいパフォーマンスを見せている、並外れて素晴らしい選手だ」とその実力を認めつつも、「しかし我々にとって重要なのは明日のリバプール戦だ」と語るにとどまった。(高橋智行通信員)