バルセロナは20日、スペイン代表FWアンス・ファティ(18)と27年6月30日までの契約延長で合意したことを発表した。現行契約を来年6月30日まで残す中、5年延長された形となった。契約解除金は、先週契約延長されたばかりで、同僚のスペイン代表MFペドリ(18)と同額で、チームトップの10億ユーロ(約1300億円)に設定されている。ファティは契約延長について「大好きなクラブでプレーを続けられるので幸せだ」と喜びをあらわにした。

ギニア出身のファティは12年にバルサの下部組織に加入。19年8月に、クラブ史上2番目の若さとなる16歳298日でトップチームデビュー。その1週間後には、クラブ史上最年少となる16歳304日で初得点をマークした。昨年は11月7日のベティス戦で膝に重傷を負い、度重なる手術と長いリハビリ生活を乗り越え、今年9月26日のレバンテ戦で約10カ月ぶりに戦列復帰を果たした。バルセロナで、これまで公式戦47試合に出場し15得点3アシストを記録。クラブの象徴であったアルゼンチン代表FWメッシ(34=パリ・サンジェルマン)の電撃退団に伴い、今季から新10番を背負うファティ。今後の活躍に注目が集まる。(高橋智行通信員)