英デーリーメール電子版は、ドイツサッカー界の重鎮ラルフ・ラングニック氏(63=現ロシア1部ロコモティフ・モスクワ強化責任者)がマンチェスター・ユナイテッドの暫定監督に就任することで生まれる「勝者」と「敗者」についての記事を掲載した。

記事は「ゲーゲンプレス(相手にボールを奪われた瞬間にプレスをかけボールを奪い攻撃に転じる戦術)の生みの親」と言われるラングニック氏の戦術にマッチする選手と、そうでない選手について説明している。

ラングニック氏のチームはリバプールやチェルシーなどと同様に、ボールを持っている時は縦に速いパスをつないで一気に攻勢をかけ、ボールを失った瞬間から絶え間なくプレスをかけて奪い返し、再び攻撃につなげるというのが特徴だ。

インテンシティ(強度)と速さ、プレスをかけ続けるスタミナが求められるため、マンチェスターUの中でラングニック氏に気に入られそうな「勝者」はFWグリーンウッド、FWラッシュフォード、MFサンチョ、MFファンデベークだと予想。

一方で同電子版は、同氏の戦術では使いにくい「敗者」の筆頭としてロナウドを挙げ「何度もスールシャール前監督を救ったかもしれないが、ロナウドを取り巻く状況は悪くなるかもしれない」と指摘した。

ラングニック氏はライプチヒを率いていた5年前、ロナウドとメッシのどちらと契約したいかを聞かれ「彼らは2人とも年を取りすぎているし、高額すぎる」と答えた過去がある。ロナウドが前線からプレスをかけるようなプレースタイルを披露できれば、ラングニック氏もその得点力に期待して起用するかもしれない。だが、それができなければ生きの良い若手に先発の座を譲る可能性もあるという。

またデーリーメール電子版は、DFショーやMFポグバもプレースタイルや現在の実力から「敗者」になる可能性があると記しており、今後マンチェスターUのチーム編成が大きく変わる可能性がでてきた。