バルセロナが条件付きで、ドルトムントのノルウェー代表FWアーリング・ハーランド(21)の今夏加入で代理人と合意していると、スペインのテレビ局クアトロが4日に報じている。

同メディアによると、ジョアン・ラポルタ会長はハーランドの代理人ミノ・ライオラ氏から、もしバルセロナが獲得に必要な資金を集めることができた場合、ハーランドが来季加入する約束を取り付けているという。

今回の移籍話はペドリが受賞した先月13日のゴールデンボーイ授賞式前に両者が行なった会談に端を発し、その後、合意の達したと同メディアは伝えている。2人の関係性は過去にズラタン・イブラヒモビッチ獲得交渉を行って以来、親密であり、頻繁に連絡を取り合う仲であるとのことだ。

またハーランド自身、成功を収められるチームでリーダーになることを望んでいるため、以前より移籍先候補に挙がっているレアル・マドリードに関しては、パリ・サンジェルマンのフランス代表FWキリアン・エムバペの加入が濃厚であるため、選択肢から外す可能性があると同メディアは推測している。

ハーランドが加入する場合の契約年数は3年で、2年延長のオプションが付き、年俸は税込約3000万ユーロ(約39億円)になる可能性があるとのことだ。しかし同メディアは「バルセロナは財政面で大きな問題を抱えているため、この契約を締結させるのは非常に困難である」と指摘。これにより「現在、放出不可となっている選手たちの売却に動くことになるだろう」と主力選手の放出が必須であることを強調した。(高橋智行通信員)