22年ワールドカップ(W杯)カタール大会の組み合わせ抽選会が1日(日本時間2日)にドーハで行われた。

<展望>フランス、デンマークの1次リーグ突破は堅いだろう。フランスは優勝した前回大会以上にエムバペの存在感が圧倒的。エースの自覚が高まった。さらに代表復帰したベンゼマの存在も大きい。デンマークは昨夏の欧州選手権で心停止状態となって倒れたエリクセンが代表に戻り、チームの結束力は高まっている。チュニジアや大陸間プレーオフの勝者がこの組を勝ち抜くのは至難の業だ。

・フランス(世界ランク3位)

前回18年ロシア大会覇者。昨年ベンゼマが代表に復帰し、その時よりも攻撃力を増した。もともとタレントはそろうが主将タイプの選手が少ないチーム。ベンゼマの存在は精神面でもチームに好影響を与えており、エムバペも34歳のベテランとのプレーを楽しんでいるようだ。

・プレーオフ

(UAE VSオーストラリア)VSペルー

ペルーが有力。南米予選でW杯常連のコロンビアを下し5位に入った。カウンター攻撃を持ち味にGKガジェセを中心に守り切る堅守速攻型。アジア予選で精彩を欠いたUAE、オーストラリアの近況を考えても優位だろう。

・デンマーク(世界ランク11位)

欧州予選F組で開幕から無失点の8連勝でW杯切符を獲得した通り、守備の堅さが持ち味。GKシュマイケルの堅守、DFケアーも健在だ。前回20歳にしてW杯を経験したFWドルベアら若手が台頭。欧州選手権のピッチで心停止で倒れたMFエリクセンも代表に戻り、好ムードがただよう。

・チュニジア(世界ランク35位)

主将でFWムサクニがチームをけん引する。強烈なミドルシュートを持ち味とし、現在のチームでは最多83試合に出場(15得点)。前回W杯を経験した31歳のベテランFWカズリも健在だ。アフリカ特有の身体能力よりも組織力を重んじ、伝統的にサイド攻撃を持ち味とする。