ボーフムの日本代表FW浅野拓磨(27)がホッフェンハイムを相手にもう少しでハットトリックの大活躍。1部残留へチームに大きな勝ち点3をもたらした。

0-0の前半28分、浅野は左サイドでボールを受けると、中央へドリブルでカットイン。約22メートルの位置から右足スーパーミドルをゴール左下へ突き刺した。浅野は1-1と追いつかれた後半14分にもDFとうまく体を入れ替えて抜け出し、敵陣深くまで一直線。GKと1対1となり、右足で決勝点を流し込んだ。

浅野は終了間際にも得点を決めたかに思われたが、直前に味方のファウルがありノーゴール。それでも堂々のドッペルパック(ドイツ語で2得点)で勝利を引き寄せた。ここまでリーグ戦わずか1得点だった浅野が、代表活動明けの初戦でいきなりの2発。「とても幸せ」と喜んだ。

ワールドカップ(W杯)本大会では初戦で強豪ドイツと当たる。同国代表が数多く所属するリーグで戦う浅野の経験は頼りになりそうだ。組み合わせ決定に「ハードなグループ」と苦笑しつつ「ドイツでプレーしているし、自分にとってはハッピー」と心待ちにした。

4年前のW杯ロシア大会はアジア予選突破に貢献したものの本番でメンバー落ち。今回に懸ける思いは強く「まだW杯でプレーできるか分からない。まずはボーフムに集中したい」と気を引き締めた。