サッカープレミアリーグ・チェルシーのロシア人オーナー、ロマン・アブラモビッチ氏(55)に最も近い“仲間”の2人が英国から制裁を科せられた。英国政府が14日、発表した。

資産凍結などの制裁を科せられたのはチェルシーでディレクターを務めるロシア人のユージーン・テネンバウム氏(58)と「アブラモビッチ氏の右腕」と言われるロシア人実業家のダビド・ダビドビッチ氏(59)。

2人はすでに複数の国から制裁を科せられているアブラモビッチ氏の仕事仲間で、合わせて100億ポンド(約1兆6900億円)の資産が凍結された。これは英国史上最高額の資産凍結だという。

2人の資産がロシア・プーチン大統領の「戦争資金」になっているとみなされた。ダビドビッチ氏に関しては資産凍結に加えて入国禁止も命じられた。

これで2月以降、英国政府が制裁を科したオリガルヒやその家族、友人の数は106人にのぼった。