元日本代表でベルギー1部シントトロイデンに所属するMF香川真司(33)が19日、大阪市内で行われた古巣セレッソ大阪のチーム練習に電撃参加した。

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クラブによると、香川がC大阪からドルトムントへ移籍した10年6月以降、自主トレで練習場を使用したことはあるものの、チームの合同練習への参加は初めてだという。期間は2~3週間を予定。

ベルギーリーグは4月10日に全日程を終え、オフを利用して帰国した香川が、かつて自身をスカウトしてくれた恩師の小菊昭雄監督(46)や、クラブの了承を得て参加が決まった。

小菊監督は「今の状態を、さらに上げていきたいという本人の強い希望があった。彼の経験や練習姿勢など(他の選手に見せることで)プラスが大きい。実現してうれしい」と説明した。

かつての盟友との再会に、主将MF清武弘嗣(32)は「一緒にプレーしたことがなく、テレビでしか見たことのない若手にとってはいいこと」と歓迎し、GKキム・ジンヒョン(34)は「(香川は)以前と変わりなし!」と笑顔だった。

この日の練習は、偶然にもサポーターらに一般公開されており、C大阪のピンク色の練習着姿で登場した香川に、当初は気付く観客はいなかった。

チーム内にも前夜から香川の来場を知っていた選手もいれば、当日知った選手もいた。練習前の控室で初対面したDF西尾隆矢(20)は「シンジ君? マスク姿で、誰か分からなかった。まさか(香川が)いるとは…」と驚いた。

C大阪は今冬も香川に復帰要請のオファーを出していたが、本人は欧州でのプレーを優先し、ベルギー移籍が決まった。それでも、香川とC大阪の関係は良好だった。

ワールドカップ(W杯)は14年ブラジル大会、18年ロシア大会に出場するなど、香川はC大阪ではレジェンドの存在。この日の練習ではミニゲームに参加したものの、違うクラブに所属する選手のけがはご法度のため、接触の少ないポジションで起用された。

奈良・広陵町から練習見学に来たという通信高校に通う16歳の男性は「練習にたまたま来たら、香川選手がいた。見られてうれしかった」と感動していた。

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