フランス1部パリ・サンジェルマンのナセル・アルケライフィ会長が、フランス代表FWキリアン・エムバペの母ファイザ・ラマリさんとカタール・ドーハで残留交渉を行った。その話し合いがポジティブな方向に進んだと、ESPN電子版が報じた。

両者はこれまでも交渉を続けてきたが、先週ラマリさんがエムバペの弟イーサン(パリSGアカデミー所属)を連れてドーハを訪問。アルケライフィ会長と話し合った。ESPNによると、これが残留へ向けたターニングポイントになる可能性があるという。ラマリさんはカタールのタミム首長と会談する可能性もある。

ラマリさんはこの後、マドリードを訪れ、レアル・マドリードの関係者とも交渉を行う予定。Rマドリードは依然としてエムバペが今季終了後、フリーエージェントとしてレアルに加入するものだと信じているが、パリSG側も残留に自信を見せているようだ。

契約を結ぶ上で重要になってくるのが肖像権。エムバペ側は肖像権を100%所有することをクラブに求めており、パリSGはそれを許可する見通し。すでにメッシには肖像権の100%所有を許しており、エムバペにも同様の待遇を与えるつもりだ。

一方、Rマドリードは肖像権の50%をクラブが所有するのがならわしで、選手が100%を握るのは前例がない。

またエムバペはパリSGが来季に向けてどれだけ補強をするかにも関心を寄せているが、クラブは満足いくチーム強化を約束しているという。

エムバペは「まだ来季去就については決めていない」と周囲に漏らしており、決断は6月以降になる可能性がある。